第173章 あなたがそんなに親切なはずがない?

ドライブレコーダーの映像は、残酷なほど鮮明だった。

焦燥に駆られた柏原堅太の眉目、そして優しく宥めるような微かな笑みまでもが、くっきりと映し出されている。

それだけではない。彼が女の肩を抱き寄せ、その眉間に愛おしげに口づけを落とす姿。そして彼の腕の中にいる少年は、まるで堅太と瓜二つの顔立ちをしていた。

柏原藍子は目の前のパソコンを見つめたまま、全身が氷に閉ざされたかのように凍りついた。

「嘘……そんなはずはないわ……」

「これは現実じゃない。堅太が……堅太が私にこんな仕打ちをするはずがない!」

柏原藍子は突然、悲鳴に近い叫び声を上げた。

福田祐衣はそんな彼女を、氷のような眼差し...

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